まさに『エレガント』の極み

真南向きの、最大約70度になる急斜面の畑です。
二十数年前、フーバーさんがこちらの畑を手に入れたときは、畑作業がしやすい段々畑だったそうです。
それを日照効率の最大化を図り、ダイナマイトで段々畑を爆破し、急斜面の畑に作り直したそうです。
畑自体は表土が少なく、水はけも良く、粒の小さいブドウが取れます。
また4つの畑の中では、ブドウの樹の樹齢が一番若い畑ですが、根が地中深くまで伸び、白い石灰岩の地層より色々な成分を吸収するため、少し塩味のようなミネラルを感じるのも特徴です。
タンニンも果実味も香りもしっかりした、硬質なワインに仕上がります。

ミネラリーでタイトなシュロスベルクと12年という、やや冷涼な年の組み合わせというのはまさに『エレガント』の極みのように感じます。

元々タイトなシュロスベルクに冷涼なニュアンスが加わることで、よりミネラルと硬質な印象、まだまだ熟成を期待できる状態でないかと推測できる1本。