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黒龍酒造 秘蔵の純米大吟醸原酒 氷温熟成 「無二」 2013ヴィンテージ
品質評価委員の評価が一番高かったヴィンテージ2013。
品質評価
上野:長期熟成日本酒BAR 酒茶論 店主 / 上野伸弘 氏
中本:資生堂パーラー エグゼクティブソムリエ / 中本聡文 氏
生江:レストラン レフェルヴェソンス 総料理長 / 生江史伸 氏
畑山:黒龍酒造株式会社 総醸造責任者 / 畑山浩
上野: 熟成期。色調は極めて薄い黄金色。2018年開催時より豊かに静かに熟成が進んでいる。
フローラルな香りの一つ先を越えた穏やかな熟成香。熟成しても青い海藻を思わせる香りが心地良い。前回は熟れたという表現であったが、今回は熟成という言葉を使用したい。
以前のバランスの良さを保ちつつ旨味が際立っている。余韻も長くお酒だけでお飲みいただいても良い仕上がりである。
中本: 芯がある硬いイメージ。フレッシュで清らか。ミネラルを感じ、凛としていて硬いエッジがある。しかし時間経過で香りが甘やかな薔薇の花のような方向に変化する。お団子のような香りも持ち合わせる。粘性が豊かで、アタックに熱さを感じる酸味がすぐに味わいを引き締め、中盤から広がり全体的に強いイメージが口中に広がる。余韻には甘草の様な甘苦さを残す。
生江: 和食であれば、白味噌を使った料理。西欧食は、フォアグラ、パテ、リエットなどの動物性の脂肪、たんぱく質の高い料理に合わせたい。
畑山: 脂肪、肉質な香り。カラメルソース。複雑で充実した香味。オイリーな印象の中に果実香が取れる。甘味程よくバランスの良さが感じられる。酸、旨味の調和、アルデヒド、アルコール感の強さ、木樽熟成したような印象と苦みの切れ。
【醸造情報】
梅雨時期までは順調な生育で、8月は記録的な暑さとなったが、出穂後の登熟期には、夜間の温度が適度に下がった。稲穂はしっかりと黄金色に輝き、張り艶の良い米となった。
溶解性が良く、扱いやすい米であることが期待されたが、溶けすぎる事を予想して吸水歩合を詰め、軽い麹を造っても、醪が溶けた。その為、醪管理のわずかな温度差で、米の溶解と発酵をコントロールするストイックな造りとなった。新酒時でも若々しさの中に、米の力からか、あるいは極めてストイックな造りの中からか、そのどちらともから生み出されたであろう芯の強さがはっきりと感じられる酒になった。
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「黒龍 無二」説明
「石田屋」「仁左衛門」「しずく」と、日本を代表する銘酒を生み出してきた日本を代表する銘醸蔵「黒龍酒造」より特別なお酒が発売となりました。秘蔵の純米大吟醸原酒を複数年に亘って氷温(零度以下)にて貯蔵した限定酒です。日本酒にヴィンテージを味わう時代の到来を告げる特別な一本をお届け致します。
新ブランド「無二」は、兵庫県東条産の山田錦を35%まで磨き、霊峰白山山系の九頭竜川の清澄な伏流水を使い、黒龍の技で醸した純米大吟醸原酒を、氷温熟成(-2℃)でさせたものです。
この最高峰の日本酒は、業界初となる「入札会」によって価格が決められました。
従来ですと、蔵元による小売価格設定が日本酒業界の通例ですが、「日本酒の適正価値を世に問う」という形で、品質評価委員会によるテイスティングコメント、細かなスペック、分析値などのデータを参考に、黒龍酒造の全国の特約店(酒販店)が自分たちの舌で吟味して価格と購入数量を投票するものです。
年代別に2012、2013、2014、2015年のヴィンテージの「無二」が用意されました。
日本酒の価値・在り方に一石を投じる、今回の黒龍酒造様の新しい試みに、大和屋酒舗の代表も参加させていただきました。
これからの日本酒の未来を切り拓く新しい試み
様々な思いが形となった「黒龍 無二」
黒龍最高の技・心・素材で醸され、氷温熟成という自然の力に委ね育まれる豊かな味わい、年代別のそれぞれの個性をどうぞご堪能ください。
〇外箱あり
〇本漆塗木箱入り
〇入札会の証明書付
〇ロット番号印字
※1グループにつき1ヴィンテージ1本までご購入いただけます
(例:2013年、2015年、2016年、2017年をそれぞれ1本づつ計3本ご購入いただくことは可能です。)
※外箱が大きい為、単一梱包とさせて頂きます。
■黒龍 無二 2013ヴィンテージはこちら
■黒龍 無二 2015ヴィンテージはこちら
■黒龍 無二 2016ヴィンテージはこちら
■黒龍 無二 2017ヴィンテージはこちら
- タイプ
- 氷温貯蔵 純米大吟醸原酒
- 原材料
- 米、米麹、醸造アルコール
- 原料米
- 兵庫県東条産山田錦
- 精米歩合
- 35%
- アルコール分
- 17度
- 日本酒度
- +3.0
- 酵母
- -
- 酸度
- 1.3
- アミノ酸度
- 1.1
【蔵元紹介】
黒龍酒造株式会社
福井県吉田郡永平寺町松岡春日
文化元年(1804年)創業。酒名は九頭竜川の古名である黒龍川にちなみます。1975年、全国で 初めて、独自の長期熟成方法による大吟醸酒を商品化し、大吟醸ブームの火付け役となりました。皇族や政 財界、また芸能界に愛飲者が多く、北陸の代表銘柄のひとつです。