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黒龍酒造 秘蔵の純米大吟醸原酒 氷温熟成 「無二」 2016ヴィンテージ
品質評価
上野:長期熟成日本酒BAR 酒茶論 店主 / 上野伸弘 氏
中本:資生堂パーラー エグゼクティブソムリエ / 中本聡文 氏
生江:レストラン レフェルヴェソンス 総料理長 / 生江史伸 氏
畑山:黒龍酒造株式会社 総醸造責任者 / 畑山浩
上野: 成熟期。フルーティーな中にも丸みを感じ甘さを予感させる。クリアーながら未だアルコールの刺激を感じさせる香りも持ち合わせる。また、これより熟成期に移行を進めるのであろうニュアンスを漂わせ始めている。味わいは、甘味と心地良い渋みも感じ、ややざらつきのあるテクスチャーながら捌けがよいのが特徴。
中本: 華やかで香りの表情が豊か。より熟したリンゴの蜜のような感じ、揮発、セメダインなどの芳香性が豊か。フリージア、少しスパイスのカルダモン、スモモ、少しスモーキーな燻製の融合した香り、温かみのあるフルーツ、温州みかんなどの香りも感じる。とろっとして粘度を伴い、酸は穏やかにアクセントとして中盤に出てくる。ミッドパレットが豊かで厚みがある味わい。余韻はトーストの白いミルキーさと、少しクミンのようなスパイスの香りが残る。
生江: 和食のカレイやノドグロを使った粕漬けの脂ののった魚料理。
畑山: 果物の香りからよりフローラル、草の香り。熟成香もとれ、含み香に高級ウイスキーのようなアルコール感の強さを感じる。メイラード反応が始まり吟醸香も減少し、アルコールやほかのエステル類の香が目立ち始めている。甘味はやや少なめだが、うまみも少なく、きれいな甘み。酸味も少なめで、アルコールの高さのわりにソフトな口中感。
【醸造情報】
春から初夏にかけて温暖で雨が多い日が続く。さらに8月に入ると暑い日が増え、例年より早く出穂を迎えた。9月初旬には台風が襲来、重要な登熟期に高温多雨という最悪の気候となった。米質は硬く溶けにくい。
新蔵建設のため、仕込室を仮設するなど、例年とは違う環境下での酒造りとなる。米が溶けにくく、自然に出てくる旨味を期待できないため、しっかりした力のある麹造りを行う。そして、米を少しずつ溶かしながら、上品な味わいのお酒を目指した。醪管理は思いのほか順調に進み、上槽したお酒は、繊細な味わいながら、程よい香りのバランスの良い酒質に仕上がった。
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「黒龍 無二」説明
「石田屋」「仁左衛門」「しずく」と、日本を代表する銘酒を生み出してきた日本を代表する銘醸蔵「黒龍酒造」より特別なお酒が発売となりました。秘蔵の純米大吟醸原酒を複数年に亘って氷温(零度以下)にて貯蔵した限定酒です。日本酒にヴィンテージを味わう時代の到来を告げる特別な一本をお届け致します。
新ブランド「無二」は、兵庫県東条産の山田錦を35%まで磨き、霊峰白山山系の九頭竜川の清澄な伏流水を使い、黒龍の技で醸した純米大吟醸原酒を、氷温熟成(-2℃)でさせたものです。
この最高峰の日本酒は、業界初となる「入札会」によって価格が決められました。
従来ですと、蔵元による小売価格設定が日本酒業界の通例ですが、「日本酒の適正価値を世に問う」という形で、品質評価委員会によるテイスティングコメント、細かなスペック、分析値などのデータを参考に、黒龍酒造の全国の特約店(酒販店)が自分たちの舌で吟味して価格と購入数量を投票するものです。
年代別に2012、2013、2014、2015年のヴィンテージの「無二」が用意されました。
日本酒の価値・在り方に一石を投じる、今回の黒龍酒造様の新しい試みに、大和屋酒舗の代表も参加させていただきました。
これからの日本酒の未来を切り拓く新しい試み
様々な思いが形となった「黒龍 無二」
黒龍最高の技・心・素材で醸され、氷温熟成という自然の力に委ね育まれる豊かな味わい、年代別のそれぞれの個性をどうぞご堪能ください。
〇外箱あり
〇本漆塗木箱入り
〇入札会の証明書付
〇ロット番号印字
※1グループにつき1ヴィンテージ1本までご購入いただけます
(例:2013年、2015年、2016年、2017年をそれぞれ1本づつ計4本ご購入いただくことは可能です。)
※外箱が大きい為、単一梱包とさせて頂きます。
■黒龍 無二 2013ヴィンテージはこちら
■黒龍 無二 2015ヴィンテージはこちら
■黒龍 無二 2016ヴィンテージはこちら
■黒龍 無二 2017ヴィンテージはこちら
- タイプ
- 氷温貯蔵 純米大吟醸原酒
- 原材料
- 米、米麹、醸造アルコール
- 原料米
- 兵庫県東条産山田錦
- 精米歩合
- 35%
- アルコール分
- 16.8度
- 日本酒度
- +3.0
- 酵母
- -
- 酸度
- 1.2
- アミノ酸度
- 1.0
【蔵元紹介】
黒龍酒造株式会社
福井県吉田郡永平寺町松岡春日
文化元年(1804年)創業。酒名は九頭竜川の古名である黒龍川にちなみます。1975年、全国で 初めて、独自の長期熟成方法による大吟醸酒を商品化し、大吟醸ブームの火付け役となりました。皇族や政 財界、また芸能界に愛飲者が多く、北陸の代表銘柄のひとつです。