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黒龍酒造 秘蔵の純米大吟醸原酒 氷温熟成 「無二」 2017ヴィンテージ
品質評価
上野:長期熟成日本酒BAR 酒茶論 店主 / 上野伸弘 氏
中本:資生堂パーラー エグゼクティブソムリエ / 中本聡文 氏
生江:レストラン レフェルヴェソンス 総料理長 / 生江史伸 氏
畑山:黒龍酒造株式会社 総醸造責任者 / 畑山浩
上野: 成熟期。成熟した日本酒という言葉がふさわしい。華やかな香りは落ち着きを表し心優しく鼻腔をくすぐる。香味はイントロダクション、幕開けを待ち侘びる優しい誘い、味わいは心地良い旨味、余韻、2018年に行なったテイスティングの際に感じ得た2013年ビンテージに匹敵するバランスである。成熟という意味では既に飲み頃。新酒のテイストをとどめながらまろみが加わり整った完成度の高いお酒である。
中本: 綺麗でいて、トロピカルやフルーツバスケット、白いミルキーな香り。花梨、爽やかな甘夏やハッサクの皮、ほのかにフレッシューハーブのマジョラム、重心が低く、奥深い所に香りが潜んでいる。ピュアで、清流の岩清水の様に研ぎ澄まされている。粘性、酸、ボディーが渾然一体となり、極めて融合していてスタイリッシュ。中盤から余韻に向かうとジューシーでフレッシュなイメージ、キリッとした余韻が残る。
生江: 和食は、塩分の強い塩辛など。西欧食なら、アンチョビ、糖分を多く含む野菜料理、トマトとモッツァレラのサラダバジルソース、グリルした海老・オマール海老のポシェなど。
畑山: フレッシュさが吟醸香のバナナやメロンの香に感じられる。熟成香は感じられるが、進んだ印象ではない。カカオの甘い香りが徐々に増加する。含み香にアルデヒドやケミカルな香りを刺激を伴って感じるが、醸造上の問題は見られない。甘味がしっかりと感じられ旨味もきれいですっきりしている。まとまりもあり上質感が感じられる。
【醸造情報】
田植え以降は雨が少なく、空梅雨となる。梅雨明け以降も晴れる日が多く、8月も日差しが強い日が続いた。また、出穂時期前後の強い風雨と、登熟期から収穫期にかけての台風や大雨が、米の品質に大きな影響を与えた。収量はやや少なめで、米粒がやや小さい。
米は例年並みか少し溶けやすい傾向で、酒造りには良い品質と言える。新稼働した醸造蔵「正龍蔵」での酒造りとなり、原料処理では、米に負荷をかけない洗米方法や、高温高圧での蒸しが実現し、大吟醸酒造りに適した蒸米を得る事が出来た。醪はやや溶け気味となったが、香りが高く、華やかで、適度な旨味と甘さが調和した仕上がりとなった。
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「黒龍 無二」説明
「石田屋」「仁左衛門」「しずく」と、日本を代表する銘酒を生み出してきた日本を代表する銘醸蔵「黒龍酒造」より特別なお酒が発売となりました。秘蔵の純米大吟醸原酒を複数年に亘って氷温(零度以下)にて貯蔵した限定酒です。日本酒にヴィンテージを味わう時代の到来を告げる特別な一本をお届け致します。
新ブランド「無二」は、兵庫県東条産の山田錦を35%まで磨き、霊峰白山山系の九頭竜川の清澄な伏流水を使い、黒龍の技で醸した純米大吟醸原酒を、氷温熟成(-2℃)でさせたものです。
この最高峰の日本酒は、業界初となる「入札会」によって価格が決められました。
従来ですと、蔵元による小売価格設定が日本酒業界の通例ですが、「日本酒の適正価値を世に問う」という形で、品質評価委員会によるテイスティングコメント、細かなスペック、分析値などのデータを参考に、黒龍酒造の全国の特約店(酒販店)が自分たちの舌で吟味して価格と購入数量を投票するものです。
年代別に2012、2013、2014、2015年のヴィンテージの「無二」が用意されました。
日本酒の価値・在り方に一石を投じる、今回の黒龍酒造様の新しい試みに、大和屋酒舗の代表も参加させていただきました。
これからの日本酒の未来を切り拓く新しい試み
様々な思いが形となった「黒龍 無二」
黒龍最高の技・心・素材で醸され、氷温熟成という自然の力に委ね育まれる豊かな味わい、年代別のそれぞれの個性をどうぞご堪能ください。
〇外箱あり
〇本漆塗木箱入り
〇入札会の証明書付
〇ロット番号印字
※1グループにつき1ヴィンテージ1本までご購入いただけます
(例:2013年、2015年、2016年、2017年をそれぞれ1本づつ計4本ご購入いただくことは可能です。)
※外箱が大きい為、単一梱包とさせて頂きます。
■黒龍 無二 2013ヴィンテージはこちら
■黒龍 無二 2015ヴィンテージはこちら
■黒龍 無二 2016ヴィンテージはこちら
■黒龍 無二 2017ヴィンテージはこちら
- タイプ
- 氷温貯蔵 純米大吟醸原酒
- 原材料
- 米、米麹、醸造アルコール
- 原料米
- 兵庫県東条産山田錦
- 精米歩合
- 35%
- アルコール分
- 16.0度
- 日本酒度
- +0,5
- 酵母
- -
- 酸度
- 1.1
- アミノ酸度
- 1.0
【蔵元紹介】
黒龍酒造株式会社
福井県吉田郡永平寺町松岡春日
文化元年(1804年)創業。酒名は九頭竜川の古名である黒龍川にちなみます。1975年、全国で 初めて、独自の長期熟成方法による大吟醸酒を商品化し、大吟醸ブームの火付け役となりました。皇族や政 財界、また芸能界に愛飲者が多く、北陸の代表銘柄のひとつです。