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すべて雄町、すべて菩提もとで醸す。御前酒の流儀
【蔵元コメント】
今期も「御前酒1859生」で少し変化を加えることになりました。
1859では初めて2種の酵母ブレンドを行います。瑞々しさのなかに感じられる雄町の味の広がりと菩提酛の奥行きはそのまま、軽快で清澄さのあるニュアンスが出るのではと思っています。
いまの私たちにできる最善の酒に、ぜひご期待いただけましたら幸いです。
すべて雄町、すべて菩提酛。原料と製造技法、御前酒の酒造りのスタンスをどちらも等しく明確にした新酒しぼりたてを、多くの方に味わっていただけたら嬉しいです。
菩提もとについて記された代表的な古典のひとつに、江戸時代に執筆された『童蒙酒造記(どうもうしゅぞうき)』があります。
著者は現在の伊丹で栄えた鴻池流とされていますが、「流派を問わず酒造りを広く学び、良いところは取り入れ、改善すべきところを改めなさい」(巻四・序文を意訳) という意図のため、本書には優劣なく様々な流派・製法が紹介されています。
御前酒は、いまでは創業当時の1804年にはなかった雄町(1859年より栽培開始)を扱い、菩提もと(1980年代に復元)ですべて醸す蔵になります。
しかし岡山が由来の雄町とは異なり、奈良が由来の菩提もとを柱にすることには葛藤もありました。
改良を重ねた御前酒の菩提もとは古典に書かれた製法とは異なり、味わいも大きく違うと思います。
事実、菩提もとが次第に酒業界で話題にのぼることで「御前酒は(奈良流と異なるため)菩提もとという名称を使うべきではない」という声をいただくこともありました。
そんな時に思い出すのが『童蒙酒造記』の一節です。
より良い酒造りを追究する姿勢に敬意を持つと同時に、「良いものを取り入れ改善する」ための大きな勇気をもらっています。
前置きが長くなりましたが、「御前酒1859生」は当蔵のスタンスを最も明確に示した新酒です。
しぼりたての瑞々しさ、雄町のグラマラス感、菩提もとの奥行き。
古典の現代的意義を形にし、いま私たちにできる最善の酒にしています。
どれをとってもすべて雄町、すべて菩提もとという“御前酒の流儀”を、1本の酒からお楽しみくださると嬉しいです。
■<720ml>はこちら
- タイプ
- 純米
- 原材料
- 米、米麹
- 原料米
- <岡山県産>雄町100%
- 精米歩合
- 65%
- アルコール分
- 15度(原酒)
- 日本酒度
- -
- 酵母
- きょうかい1401号
- 酸度
- -
- アミノ酸度
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