相原酒造の新シリーズ『UGO』

【蔵元コメント】
今まで培った技術に新たな感性を加え、より自由な感性でこれからの吟味を追求するUGO シリーズ

今期のテーマは“日常に溶け込む明るさ、軽快さ”

水のテクスチャを最大現に活かした瑞々しくて透明感のある飲み心地
果実・花を思わせる香りで飲んでいくごとに味が膨らんでいくような味わい
軽快で飲み飽きせず最後まで美味しく飲めるお酒です。


八反錦は、穏やかな吟醸香・淡白でミネラルなボディ・柑橘系の酸味が特徴。
上手に造ると広島の風土にピッタリ合った爽やかなお酒になります。
一方で他の酒米よりも硬く（溶けにくく）苦味や渋味の出やすい米でして、酒造りの通説通り雑味の出ないよう溶かさず造ってしまうとかえって味が乗らずうす渋くなり、逆に溶かしすぎると余韻が苦重い飲み疲れるお酒になってしまいます。
したがってやや溶かし気味に米の甘さを引き出し、でも余計な雑味は出ないようにバランスをうまくまとめることが肝心で腕の見せ所となります。

本作はそんな八反錦の特徴が詰まったお酒になります。
冷たい時には軽いタッチで水のような綺麗な口当たりと、マスカット、ホワイトフローラル、綿飴の淡い香りで全体的にかなりライトな雰囲気。
温度が上がるにつれ、南国の果実のようなトロピカルな特徴香もあらわれます。
八反錦の中間の口当たりの軽さがキュッとした酸味を引き立て、程よく上品な苦味の余韻が次の一杯が欲しくさせる味わいです。

テクスチャの滑らかさを感じて欲しいのと、比較的香り穏やかなのでグラスがベストです。
夏の販売に向け、味わいの若さを残すために上槽後素早く火入れしております。
まだ硬さも残りますので、半年～１年くらい冷蔵で寝かせても良いかもしれません。