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素材を慈しむこころ 無垢ゆえに上質 ...風の森
「風の森」の酒名は同市内にある風の森峠から付けられました。
峠付近は、日本で一番早く稲作が行われた地域だといわれ、金剛山麓から強く吹き抜ける風を避け五穀豊穣を祈願して、風の神である志那都彦神(しなつひこのかみ)を祭神とする「風の森神社」が近くの森に祀られています。
『風の森』の定義
*全量、濾過器やフィルターを通さず無濾過である
*通年、一切火入れをせず、また一切割り水をしない、生原酒である
*全量純米酒で、アルコールを一切添加しない
【蔵元コメント】
今回、扁平精米を秋津穂657でチャレンジします。
その目的は通常精米と扁平精米でその溶解特性を調べ、溶ける方向に動くかどうかを調べたいという考えです。同じ精米歩合65%では比較した場合、扁平精米した方が明らかに米粒表面から米中心までの距離が短くなり、液体が染み込みやすい形となります。
これにより溶解性が高まるのではというのが推測です。
さらに麹を造る場合を考えてみても、蒸米の表面から中心の距離が短いため、麹菌の菌糸が内部まで進入しやすくパワーのある麹を造ることができます。
風の森では主に飯米である風の森 好適米秋津穂を使用し、さらに精米歩合80%の807シリーズを展開しています。
飯米と低精米。この2つに共通して言えることは醪の中でお米が溶けにくいという特性があります。
これが効果的に働くと風の森の目指す方向はかなり扁平精米に助けられるということになりますので、希望が持てます。
同じ精米歩合で今まで以上に味わいを引き出し、また、今まで以上に磨かなくても魅力ある酒を造る事が可能になるのではないかと期待します。
※お一人様に付き2本までのご注文とさせて頂きます。
- タイプ
- 純米
- 原材料
- 米、米麹
- 原料米
- <奈良県産>秋津穂
- 精米歩合
- 65%
- アルコール分
- 17度
- 日本酒度
- -
- 酵母
- -
- 酸度
- -
- アミノ酸度
- -
【蔵元紹介】
油長酒造株式会社
奈良県御所市中本町
創業1719年。それまで営んできた製油業から酒造業へ転じる際、酒の命とも言える良質の水を求め、現在の地に蔵を築きました。
地下100mの深井戸から汲み上げる水は、葛城山や金剛山に降った雪や雨が長い時間をかけて地層にしみ込み、地層をくぐり抜ける間に、鉄やマンガン、有機物など酒造りに大敵の成分が取り除かれます。
代表銘柄は「風の森」、「鷹長」。
「風の森」
1998年に発売開始。生産量は現在約200石。2001年から、純米酒・純米吟醸・純米大吟醸の純米系のみの仕込みになりました。
地の水と、地の米と、地の風土にこだわった、オンリーワンの酒造り。
原料米には山田錦、雄町、露葉風、キヌヒカリ、アキツホを使用し、地元産のアキツホに最も重点を置いています。
笊籠採り(イカキどり)...
無濾過生原酒に頑ななまでにこだわり、常温でも生ヒネしない酒質にするために、12代目蔵元・山本氏が考案した独自の搾り方。モロミの中に、笊籬状(いかきじょう)のスクリーンを沈めて、モロミと清酒を分離する画期的な技法で、搾る際に酒が空気に晒されるのを防ぎます。
これは、長時間空気に晒される吊るし取りを凌ぐと考え、蔵元は所蔵していた全ての斗瓶を廃棄しました。
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