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風の森ALPHA8 テーマは「大地の力」2023
【蔵元コメント】
きっかけはビール醸造家浪岡さんとの出会いから。
このお酒を造るきっかけは、同じ奈良県内でビールを造られている奈良醸造の浪岡さんとの出会いからです。
奈良醸造さんが造られたビール"UNDERWATER"(風の森の仕込み水・風の森7号酵母・風の森の米麹を使用)の味わいに、まるで風の森とビールとの間に生まれた子供のような個性を感じました。
そのビールを飲んだ時、日本の醸造家として何か面白い日本酒を造れないかと考えました。
3年目の今年は、焙煎条件を変えた玄米100%仕込み
そして誕生したのがALPHA8です。お米を蒸さずにビールの原料の麦芽(モルト)のように煎ることでお米を分解しやすくし、特有の美味しさを表現。
お米を全く磨かずに、玄米のみで日本酒を仕込むことに成功しました。
このように焙煎玄米を用いた醸造方法をAmorphous(アモルファス)製法と名付けました。
この製法による酒造りで一番大切になってくるのが焙煎温度、これを間違い焙煎しすぎると焦げたような香りが出てしまったり、焙煎が少ないとお米が溶けなかったりと問題が出てきます。
今年は昨年とは異なる焙煎の最適条件を見出し、(250℃で50秒)、麹が玄米を分解しやすい条件を見出すことに成功しました。
さらに今年は白麹を少量加えることで、穀物感を少し低減させ、メリハリのある味わいになるように新たな味わいの要素を加えています。
玄米による真っ茶色の醪は現在順調に発酵中です。
搾りたてのときには巨峰のような香りを感じ、やや甘口ながらも有機酸と白麹による酸味から軽やかな口当たりでまるで果実を使って仕込んだサワーエールを想わせる味わいを目指しています。
※お一人様に付き2本までのご注文とさせて頂きます。
【Amorphous製法】とは
お米が持つ結晶化したデンプンを特殊な加熱処理によって非結晶化(Amorphous)したお米を使用した醸造法。
コレによってお米の溶解性を高め、たんぱく質や油分の分子構造を変質させることで未だない味わいの日本酒を作ることが可能になります。
奈良県内の企業と共に取り組みました。
■油長酒造の商品はこちら
「風の森」の酒名は同市内にある風の森峠から付けられました。
峠付近は、日本で一番早く稲作が行われた地域だといわれ、金剛山麓から強く吹き抜ける風を避け五穀豊穣を祈願して、風の神である志那都彦神(しなつひこのかみ)を祭神とする「風の森神社」が近くの森に祀られています。
- タイプ
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- 原材料
- 米(国産)、米麹(国産)
- 原料米
- <奈良県産>秋津穂(契約栽培米)
- 仕込水
- 超硬水 金剛葛山系深層地下水
- 精米歩合
- 100%(玄米使用)
- アルコール分
- 14度
- 日本酒度
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- 酵母
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- 酸度
- -
- アミノ酸度
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【蔵元紹介】
油長酒造株式会社
奈良県御所市中本町
創業1719年。それまで営んできた製油業から酒造業へ転じる際、酒の命とも言える良質の水を求め、現在の地に蔵を築きました。
地下100mの深井戸から汲み上げる水は、葛城山や金剛山に降った雪や雨が長い時間をかけて地層にしみ込み、地層をくぐり抜ける間に、鉄やマンガン、有機物など酒造りに大敵の成分が取り除かれます。
代表銘柄は「風の森」、「鷹長」。
「風の森」
1998年に発売開始。生産量は現在約200石。2001年から、純米酒・純米吟醸・純米大吟醸の純米系のみの仕込みになりました。
地の水と、地の米と、地の風土にこだわった、オンリーワンの酒造り。
原料米には山田錦、雄町、露葉風、キヌヒカリ、アキツホを使用し、地元産のアキツホに最も重点を置いています。
笊籠採り(イカキどり)...
無濾過生原酒に頑ななまでにこだわり、常温でも生ヒネしない酒質にするために、12代目蔵元・山本氏が考案した独自の搾り方。モロミの中に、笊籬状(いかきじょう)のスクリーンを沈めて、モロミと清酒を分離する画期的な技法で、搾る際に酒が空気に晒されるのを防ぎます。
これは、長時間空気に晒される吊るし取りを凌ぐと考え、蔵元は所蔵していた全ての斗瓶を廃棄しました。