風の森を醸す「油長酒造」には2つの銘柄があります。
1つ目は「風の森」ブランドでこれからも日本酒醸造技術の前衛を志す。
2つ目は「水端(みづはな)」ブランドで古典技術を再現、日本酒の源流を辿る。
【蔵元コメント】
私たち油長酒造は、風の森で日本酒の進化の担い手でありたいと思います。
しかし、その一方で私達が日本酒を造り続けてきた場所、奈良が深く関わる日本酒の歴史を知れば知るほど、その忘れ去られた古の技術によって醸された酒への興味が止みません。
水端(みづはな)、いよいよスタートです。
みづはな【水端】
物事の最初。出はじめ。はじまり。
■水端の3つのルール
【1】大甕仕込み
【2】水端専用蔵享保蔵で醸す
【3】奈良に伝わる古典醸造法を参考
【1】大甕仕込み
室町時代の寺院醸造で用いられた3石の大甕を再現
信楽焼の窯元で8本の大甕を焼成
【2】水端専用蔵「享保蔵」で醸す
享保年間(1700年代頭)に建造した酒蔵で100年ぶりに酒造り。
風の森醸造とは完全に切り離した独立した酒蔵です。
水端では奈良の気候風土に適した秋津穂を全量使用。
水端の仕込み水は、油長酒造に涌き出でる、金剛葛城山系の深層地下水(高度250mg/L前後)使用。
【3】奈良に伝わる古典醸造法を参考
・平城京出土の木簡(国立醸造所/造酒司)
・御酒之日記(寺院醸造)
・興福寺多聞院日記(寺院醸造)