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酸がありながら蜜のような甘さ
【ワイナリーコメント】
ヴィンヤードを開園した際に、農園および農家としての名前を「Hikaru Farm」と名付けました(後に法人化)。
2016年に初めて収穫したぶどうをアルカンヴィーニュ(東御市)で仕込んだワインに、「私たちの農場のすべて」という気持ちを込め「Hikaru Farmblanc」と命名しリリースしました(生産量わずか228本)。
このシリーズは、リリースも不定期で、実験的要素もあり、年ごとに内容も異なり(同じものがない !? )、「一期一会」のワインとも言えます。
年毎に違う福井原の栽培環境を反映させた「環境を醸すワイン」という側面があり、自由に醸造しています。
2023 年の特徴を表すと、「酷暑」の年で、例年に比べ、成熟に重要な10月期の雨も少なく、収穫期が遅い品種にとっては、糖度と熟度がゆっくりと上がっていった年です。
そのため、特に状態のよい、リースリング主体のドイツ系品種の区画に照準を合わせ、この区画だけで醸造することにしました。
収穫は、通常より2週間以上遅らせ、11月中旬から下旬にかけて行いました。
その結果、ぶどうは酸を残しながら、リースリングが糖度 25度以上、ピノ・グリとゲヴュルツトラミナールが糖度27度以上となりました。
収量も約0.6haからわずか2樽という低収量となりました。
品種構成は、リースリング、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミナール、ソーヴィニヨン・ブラン他で、収穫したぶどうを丁寧に選果し、ホールバンチを高圧でプレスを行い、ステンレスタンクで自然発酵を開始、そのまま小樽へ移し発酵を継続、乳酸発酵を経て約 11カ月の熟成を経て、瓶詰しました。
収穫量が少ないためエキスが凝縮しており、酸がありながら蜜のような甘さをもった濃い液体で、余韻も非常に長く感じて頂けます(アルコール分 14%以上、残糖分 13.5g/l)。
抜栓後10日以上でも全く萎れず、日々の変化をゆっくりと長く楽しむこともできます。
パイナップル、マンゴー、温州みかん、オレンジマーマレード、シロップ漬けの桜桃、はちみつ、甘露飴、みりん、ヨーグルト、白こしょう、ジャスミン、ショウガ、紅茶、キャラメル、ドライフルーツなど様々な香りに、ミネラルや塩味を感じさせるワインとなっています。
抜栓後、数日をかけてゆっくり飲んで頂きたいワインです。
流通を考慮し、瓶詰時に 20ppmの亜硫酸を添加しております(DIAM10 使用)。
- タイプ
- 白
- 品種
- <高山村福井原産>リースリング、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミナール、ソーヴィニヨン・ブラン他
- アルコール分
- 14%
【ワイナリー紹介】
ドメーヌ長谷(ドメーヌハセ)
長野県上高井郡高山村牧福井原
ドメーヌ長谷(合同会社Hikaru Farm)は、2017年設立の小さなワイナリーです。
長野県北部にある高山村の福井原地区の、北信五岳が見渡せる標高800mの素晴らしい風景の中に、約6haのぶどう畑他とワイナリーを構えています。「ドメーヌ」という名のとおり、自家栽培自家醸造を中心としたワインづくりを目指しています。
ドメーヌ長谷の目指すワインは、「心に響くワイン」で、そのためにあらゆることを実践。栽培では、なるべく混植をし(品種違いまたは異なるクローンを多数同じ畑に植栽する)、環境に負荷をかけない取り組みをし、野生酵母による自然なワインづくりを実践していますが、これらも理想のワインを実現するためです。
「美味しいワインは風景から」ということを常々考えており、この福井原という素晴らしい風景(微生物も含めた全体環境)に負荷をかけず、ぶどうが共生していくこと、そしてこの環境から産まれたといえるぶどうでワインをつくることが、この土地の素晴らしい力を反映させ、風景と同じように心に響くワインになると信じています。この土地風景の力を信じ、永続可能な農業としてのワインづくりを目指すワイナリーです。
ドメーヌ長谷 ワイナリー紹介文より