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世界一飲みやすいオレンジワインを目指して
【ワイナリーコメント】
SHINDO WINESの巨峰100%オレンジワイン第2弾です。
巨峰は大粒で水分が多く、皮に含まれる色素も強くないため、長期間発酵させても一般的な赤ワイン用品種のような、紫がかった濃い赤色を表現することが難しい品種です。
しかし、短期間の醸し発酵を行うと、皮に含まれるタンニンの影響力が強すぎないため、ジューシーでかわいらしく、飲みやすいオレンジワインが出来上がります。
ASAHA ORANGEは、熟度はあるものの色はデラウェアのような、赤みがかった巨峰のみを使用したオレンジワインです。
第1弾のEgalite2021は「しっかりとしたオレンジ」を意識して造りましたが、ASAHA ORANGEは「クリーンで飲みやすいオレンジ」をイメージしてブレンドを行いました。
ブレンド比率は、オレンジワインが4割強、白ワインが6割弱です。
白ワインとブレンドすることで、オレンジワインに特有の苦みや渋みを軽減しています。
また、香味に深みを表現するために、長期間の醸し発酵を行った赤ワインも隠し味的な要素としてブレンドしています。
ブレンドに使用したオレンジワインは、樹脂タンクにて5日間常温で発酵させたのち、プレス後はアンフォラにて発酵を行いました。
白ワインは一晩のスキンコンタクト後、ステンレスタンクにて低温での温度コントロールを行い、3週間かけてゆっくりと発酵を行いました。
どちらも発酵終了後2週間静置したのち澱引きを行い、ステンレスタンクにて瓶詰前6か月間の熟成を行っています。
瓶詰は2023年4月18日で、瓶詰後約15か月間の瓶内熟成を経ております。
温暖な福岡・九州の土地柄を十分に表現できているオレンジワインに仕上がりました。
・野生酵母使用。
・無濾過、無清澄・補糖、補酸も一切行っておりません。
・瓶詰時に、極少量の亜硫酸を使用しております。
■ASAHAの名前に込められた想い
私達は江戸時代後期、約220年前より朝倉の地で酒造りを行ってきました。
酒造りの技術は脈々と杜氏から蔵人へと受け継がれております。
ワインは原材料こそ違えど、同じ醸造酒。
日本酒造りの技術の多くは、同様にワイン造りにも通じます。
2022年にSHINDO WINESで使用したブドウは全量、朝倉市の隣町である福岡県うきは市産です。
うきは市は別名フルーツの町ともいわれており一年中フルーツが栽培され、ブドウ、特に巨峰は全国に先駆けて、60年以上前から多く栽培されています。
うきはのブドウを使って、朝倉の地で江戸時代より培われた醸造技術でワインを造る。
筑後川を挟んで位置するそんな二つの地域を表現するワインを造りたいと思い、朝倉市とうきは市をつなぐ橋「朝羽大橋」よりアサハの名前を頂き商品名にいたしました。
■ラベルデザインについて
私達の目指すワインは「九州/日本の夏に最高なワイン」です。
ASAHAシリーズのラベルテーマは夏の象徴「雷」。
雷はエネルギーの源です。
エネルギッシュな若手ワインメーカー、活気あふれる街・福岡、笑顔あふれる飲み手。
古来より雷は農業と密接した関係があります。
化学技術が発達する近年まで、植物の成長に必要な栄養素・窒素は一部の植物と雷を除いて生成できませんでした。
「雷が落ちると稲がよく育つ」と、農耕民族である日本人は古代から「稲妻」として、雷を神聖なものとして崇めていました。
神社でみかける「紙垂(しで)」も、その一例です。
自然の恵みに感謝し、自然と共に醸し、生きていきたい。
このような思いを込めて、雷をイメージしたデザインとなっております。
- タイプ
- オレンジワイン
- 品種
- 巨峰(福岡県うきは市産)
- 産地
- 福岡県
- アルコール分
- 11%